すっきりしない天候が続く梅雨真っ盛りですが、この時期の風物詩といえばアジサイ。
今回は、色鮮やかなアジサイがあちこちで見られるスポットとして有名な鎌倉を紹介します。
6月に入ると色づき始めるアジサイ。とりわけ関東では鎌倉のアジサイの人気は高く、歴史あるお寺を訪ねがてら、はたまた海を遠目に眺めながらと、さまざまな楽しみ方ができます。紫、青、薄紅色など、その色合いも鮮やかで、飽きることなく眺めていられるのも魅力のひとつ。夏前の風流なひとときを、しっとり過ごしてみてはいかがでしょう？
「あじさい寺」といわれるほど鎌倉でアジサイの名所になっている明月院。境内にもっとも多く植えられているヒメアジサイは、日本古来からの品種で、空や海の色のように淡い青から、深い青に日ごとに濃くなっていき、「明月院ブルー」と呼ばれています。
北条時宗の妻、覚山尼（かくさんに）が夫の菩提を弔うために弘安8年（1285年）に建立した尼寺。江戸時代には、多くの女性を救済して「縁切り寺」「駆け込み寺」とも呼ばれていたそうです。アジサイはもちろん、ハナショウブやイワタバコも堪能できます。
運慶（うんけい）作の閻魔大王像(重要文化財)で有名な円応寺。臨済宗のお寺で1250年の創建とされています。当初、鶴岡八幡宮の向いにありましたが、1703年に現在の場所に移されました。閻魔堂の本堂前付近のアジサイが見どころで、光が柔らかな午前中がおすすめ。
北鎌倉にふさわしい本物指向のお店です。甘味処として、みたらしを始め、おうす風コーヒー（抹茶のようにコーヒーを茶せんで泡立てたもの）など独特のメニューが味わえます。おみやげには「大かねもち」が好評。小鹿田（おんだ）焼の販売も行ってます。
鎌倉のお寺の中でも、最もアジサイの種類が豊富な長谷寺。鎌倉の海と街並みが一望できる「見晴台」と、傾斜地を利用した「眺望散策路」があり、鎌倉でも有数の景勝地となっています。 周辺には40種類以上約2500株のアジサイが群生しています。
空海が数日間滞在したという場所にあり、縁結びの不動明王をご本尊とする由緒正しいお寺。境内へと続く両側の道には般若心経の文字数と同じ262株のアジサイが咲き、除夜の鐘と同じ108段の階段を上がると、門前から美しい由比ガ浜の海岸が見られます。
長谷寺からさらに奥に入った住宅地にあり、御霊神社という名前は、近辺にあった平氏五家の祖を祀る五霊神社の名前が転じたもの。神社の前には江ノ電の線路が通っていて、線路脇に咲くアジサイは、江ノ電と一緒に眺められるため、人気の鑑賞地でもあります。
海に面した絶好のロケーションの中、“世界一の朝食”と謳われるメニューをいただけます。素材本来の味を生かしたシンプルで優しい味わいと、開放感溢れる雰囲気に癒されます。
鎌倉の情緒あふれる街並みの中、心落ち着く日本家屋で、絶品の蕎麦懐石をいただけます。鎌倉の地野菜や、軽井沢から取り寄せている調味料など使い創意工夫を凝らしたメニューを、四季のうつろいと共に堪能することができます。
七里ガ浜134号線に面した贅沢なロケーションにあるイタリアンスウィーツショップ。南イタリアを意識した、レモンを使ったお菓子や丹沢から取り寄せた産みたての玉子を使ったシンプルなプリンやロールケーキなど、充実のメニューが揃っています。３階にあるカフェスペースからの景色も抜群です。
長谷寺のすぐ近くにあるワッフル専門の店。おしゃれなオープンテラスカフェとして評判です。カリッとサクッとした焼き立てのワッフルが大人気で、「鎌ベジ」（地元鎌倉産の野菜）を使ったスタッフさん一押しのワッフルもおすすめ。
日蓮上人の鎌倉草庵の地とされる日蓮宗の寺院。幾重にもなった花びらが花火の形状に似ていることから「墨田の花火」と名付けられた珍しい品種のアジサイが参道脇に力強く咲いています。ほか、カイドウやサザンカなど四季を通じて花が楽しめます。
源頼朝がこの寺で作戦会議をし、戦で大勝して名づけられたという大巧寺。 安産祈願で有名なお寺で通称「おんめさま」とも。鎌倉駅にほど近く、手入れの行き届いた季節の花が楽しめます。駅前にもかかわらず落ち着いた雰囲気の中、アジサイを鑑賞できます。
イタリア流にカウンターでエスプレッソやカプチーノを立ち飲みできるバール。立ち飲みだと全品100円引きになるのも本場イタリア流。軽食やスイーツを楽しんだ後に、こだわりのエスプレッソをどうぞ。
鳩サブレーで有名な豊島屋さんの甘味処で、観光客だけでなく、地元の人も集まる人気店。見た目にも美しい季節の和菓子が楽しめ、この店だけで食べられる、鎌倉にちなんだメニューも。高級感のある店内で、ゆったりとした時間が過ごせます。