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神々に祝福された湖「神西湖」

「出雲大社」から南西へ10km。見えてくるのは出雲風土記(いづもふどき)に神門水海(かんどのみずうみ)として登場する由緒ある湖、神西湖です。大国主大神の妻であるスセリビメの生誕の地として、神話の国出雲にあって、ひときわ神秘を感じさせてくれる場所です。現在の神西湖は日本海の海水が交わる汽水湖。多くの海水魚と淡水魚が混在する湖は、それらを狙う100種類以上の野鳥を集める等豊かな生態系を生んでいます。なかでも絶品なのがしじみ。実は単位面積あたりのしじみ漁獲量は神西湖が全国一。神西湖で獲れるやまとしじみは、コクと風味が豊かで特に「出雲しじみ」と呼ばれ珍重されています。その理由は植物プランクトンが豊富で、しじみにとって最適な神西湖の環境にあるようです。しじみは「肝機能を高める」、「コレステロール値を下げる」、「血圧を下げる」など現代人に必要な機能を補ってくれる栄養食であることは良く知られています。つぶが大きく、うまみも豊富な神西湖のしじみは、まさに神の湖からの贈り物。絶妙のバランスが生み出すこの環境は、神々に祝福されている証なのかもしれません。
:島根県出雲市湖陵町差海1876

:2009-03-05 18:50:14


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